【バルセロナ留学】スペイン人の体内時計

¡Hola!

こんにちは、新しくライターをさせて頂くことになった【あんず】です!

建築専攻の修士2年で、2021年9月からスペイン・バルセロナのカタルーニャ工科大学にて交換留学中です。


今回は半年生活して驚きが多かった”スペイン人の時間感覚”をテーマに、スペインでの生活を紹介したいと思います!


*日が長いスペイン

詳しくは天気をテーマにしたブログで書きますが、スペインはとにかく日照時間が長いです。

バルセロナでは、夏至のあたりは日の出が6時過ぎで22時近くまで明るく、冬は日の出が8時ごろ、日の入りは17:30前後となっています。特にこの夏の日の長さがスペイン人の生活リズムに大きな影響を与えています。(写真はバルセロナに到着した9月2日の20:30に撮影。奥にチラッと見えるのはサグラダファミリアです^^)

(引用: https://www.weatheravenue.com/es/europe/es/cataluna/barcelona-salida-del-sol.html )



*独特な食事時間

スペインのレストランは、ランチが13時半~16時頃、ディナーは20時半~24時頃と営業時間が遅めに設定されています。バルセロナ出身の友達の話では、家族や友人と休日に食事をすると、大体14時頃に集まって話しながら食べ続け、終わると18時になることも当たり前にあるそうです。日本と比べると全体的にかなり遅いですが、さらに話を聞いてみると驚きの習慣があることを知りました!


まず、スペインではもともと1日に5食食べる習慣があるのだとか。

1日の食事をまとめてみると

8時頃:朝食。コーヒーとビスケットなどで軽く済ますことが多い。

10時頃:ボカディージョというバゲットサンドなどの軽食。課外活動中の小学生たちが広場で11時頃にボカディージョやバナナを食べているのをたまに見かけます。

14時頃:昼食。スペインでは1日の中で最も重視される食事。小中学校の昼休みも2時間ほど確保されているらしく、一度家に帰って家族と食事するそう。

17時頃:おやつ。大人は仕事帰りにタパスをつまんで帰ることも多く、それもおやつというらしいです。笑

22時頃:夕食。寝る前に軽く食べる。


このため、レストランの営業時間もスペイン人の食生活からすれば当たり前のようです。ただ、観光地であり移民も多いので、朝から晩まで開いているレストランやお店も多くあります。旅行中にどこもお店が開いてない、というほどではないのでご安心を!

小学校の通学時は送り迎えするのが当たり前なスペイン。家族が昼休みに一度子供を迎えに行って家でお昼を食べさせ、午後もう一度送っていくので学校の前にはいつも大人がたくさんいます。さらに下校時刻の17時頃学校の前を通ると、お迎えに来た親やおじいちゃんおばあちゃんのほぼ全員が子供におやつを食べさせながら歩いていたり、カフェも下校時刻には親子連れで混雑します。日本だと17時過ぎにおやつを食べていたら夕食が入らないと怒られそうですが、夕食は遅くて軽めなようなのでスペインでは当たり前の光景です。

ただ、時代とともにこれらの習慣も変化しつつあるようで、共働きの家庭の子は学校で給食を食べられたり、若い人を中心に1日3食の生活をする人も増えているそうです。

とにかく食べることが大好きで食事の時間も遅めなスペイン人なのですが、太っている人が少ないのをいつも不思議に思います。


*14時までが朝?

スペイン語で時間を表す言葉は、

朝(午前):mañana(マニャーナ)

昼(午後):tarde(タルデ)

夜:noche(ノーチェ)。

そもそも何時からが昼?というのは明確に決まっているわけではありませんが、この感覚も遅いのがスペイン人。

日本でも有名なシエスタの習慣が今でもあり、朝というとシエスタまでを指して14時頃まで、シエスタからがお昼(午後)。そして夜というと21時頃から、という感覚のようです。

実際にスペイン語の授業で「昼の12時」「夜の7時」という表現をした時、12時は昼じゃないし7時は夜じゃないよとスペイン人の先生に突っ込まれました。笑

シエスタと言われる14時頃から16時ごろまで、学校や会社、お店の多くが2,3時間の昼休みをとります。ショッピングモールの中のお店でさえ、昼に行くと閉まっていることがあります!これは単なる昼寝の時間というよりも、先述のように家族や同僚とゆっくりランチを楽しむという習慣が根強く残っているからだと思います。このためお昼時のメトロやバスは一時帰宅する人で混雑します。お店が閉まっていて不便に感じることもありますが、スペインらしい素敵な習慣だと思っています。

とは言いつつ、シエスタの習慣も企業によってはなくなりつつあるそうです。他国と就業時間を合わせて昼休みを短くしたり、朝から晩まで開いているお店も増えています。


*夜の感覚

バルセロナの夜は特に日本との違いを感じます。先ほどご紹介したように夕食の時間が遅かったり、夏は日没が遅いので子供が22時近くまで公園で遊んでいたりと最初はびっくりすることばかりでした。

お祭りやコンサートも開始時間が遅く、FCバルサの本拠地であるカンプノウの試合のキックオフも大体21時。

クラブやディスコといった夜遊びの場所も多く、金曜と土曜日はメトロが終日運転となります。

以前行ったジャズライブも22時頃から1時頃までやっていました。若い人だけでなく年配の方もたくさんいて、スペイン人の夜は長いと言われるのを実感しました。


3月初旬、カーニバルも終わりかけの平日。朝9時ごろから家の前の通りで太鼓やブラスバンドの演奏を先頭にしたパレードがありましたが、驚いたのは夜まで行われていたこと。私が語学学校から帰宅した21時半頃、普段は静かな夜の住宅地に大音量の太鼓が響いていてびっくりしました。しかもパレードの参加者にも沿道にも子供が沢山。子供にとって21時過ぎは夜遅いという感覚でしたが、バルセロナの子供は何時に寝ているのでしょうか??笑



以上、スペインの時間についてでした。

日本との違いが多くて最初は慣れませんでしたが、今では独特な時間が流れるバルセロナでの生活が本当に気に入っています!

旅行に来る際は、バルセロナののんびりした空気を楽しんでください!

¡Adiós!


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