【イタリア留学】シェアメイトとのカルチャーショック生活
Ciao tutti!
こんにちは、今回はイタリアのミラノ工科に建築留学中の【スズ】がお届けしています。
現在、色々あってシチリア男と2人暮らしを強いられている私が、日々頭を悩ませられている6つのカルチャーショックについてご紹介させてください。
①女子専用シェアハウスに男が入居することを当日連絡で知らされる
はじめに、私は日本で「Spota Home」というサイトを利用して女子専用と銘打ったシェアハウスを契約しました。
渡航後9月頭に入居したときには私一人しか入居者がおらず、「英語を早く話せるようになりたいし、早く誰か入居してくれないかな~」なんて悠長なことを考えていました。
しかし、そんな平穏なある日大家さんから1通のメール
「今日、シチリアから男子が入居します。部屋を片付けておいて。」
ええーーーー、女子専用じゃないんかい、ていうかそれ当日言うのかい?!
日本ではありえないマイペース連絡に仰天しつつ、しかしシチリアから出てきた彼には非はない。
大家さんによると「女子推奨だけど、専用ではない」とのことで、諦めて彼がいいやつなことにかけることに…。
すると彼、まさかのまったく、1%も英語が話せず、常にDeepLを利用しての会話。
Whatappをするときもすべてイタリア語に翻訳、彼もイタリア語で返信してくる、郷に入っては郷に従えだけど、コミュニケーションが取れないって大変です…。
②会ったその夜に口説かれる
「イタリア人にとって口説くのはマナー」と聞いてはいたけれど、大家さんも帰った夜、ソファで世間話をしていると、「彼氏はいるのか?」「日本にいるならいないのと同じ」「ここには監視カメラもない、大丈夫だよ」と謎理論を炸裂。(この間google翻訳を使用)
普通に初対面の男性と2人密室でこんなこと言われても恐怖なので、早々と寝室に退散すると
「今僕は君をベットで待っている。いつでも来ていいんだよ」
とチャットが届いて戦慄、その日から毎日異常に閉めずらい個室のカギを苦戦しつつ閉めて寝るようにしています…。
(彼は鍵を閉められるのが悲しいようで、これに関してもひと悶着ありました…)
③爆音電話+爆音テレビ
次に悩まされたのがこれ。イタリア人は本当に、本当に頻繁に電話をしています。
そして、同居人の場合は特にひどいようで、リビングのソファに横たわり、見ないテレビを爆音で流し、Instagramで動画を見るかママと電話することで毎日の時間を浪費しています。
私のオンライン授業中だろうと、深夜1時を過ぎようと、変わらず大騒ぎ。
最終的に「12時以降は頼むから君の個室の中でやってくれ、個室の中は共有部じゃないから君の好きにしてくれていいから」とイタリア語翻訳で頼み込んで、多少緩和中。
しかし「でも僕はリビングで過ごすのに慣れている」というマイペースぷりで、根本的解決には至らず。
④土足文化
彼は入居後しばらく「床が汚い!掃除!掃除したい!」とあまりに毎日しつこくイタリア語で喚くので、
「あーー、当たり前だろ!汚い路上を歩いた靴で上がりこんでいるんだからここは路上同然!そんなに気になるなら室内履きに履き替えたら!?(私は今までそうしていた)」
と英語でまくしたてたのち、あ、こやつ英語も通じないのだから日本語で言えばよかったなどと思う。
そして、彼の何度かのドタキャンを経てやっと一緒に掃除用具を買いにスーパーに行ったのですが、まさかの「僕は掃除したことないから知らない」とマンマにお電話!
(今までマンマが全部やってくれてたことを、私に頼むんじゃねぇ~!)と驚きましたが、一度似たようなことを伝えたときに
「じゃあ僕の彼女になればいいんじゃない?♡」などと支離滅裂な返事をよこしてくる強靭なメンタルの持ち主で完敗。
⑤嘘の感覚
一緒に住んでいてわかったのですが、彼はとにかく人のモノを勝手にどんどん使っちゃう。
ここまでは海外生活でよくある話。
やむなし、「これからはすべて各自で買おう!自分たちの棚の中でそれぞれ管理しよう」と伝えたが…。
ある日、いつも棚にしまっているハンドソープになんとなく違和感があったので、棚の奥へとしまう。
そして彼帰宅、手を洗いに行ったときに棚を開ける音。
後で確認に行くと案の定、先ほど奥に置いたはずのハンドソープが手前に置かれている。
棚には化粧品だけでなく生理用品まで入ってるのに、勝手に開けられていると思うとかなり気持ち悪い…。
「棚、勝手に開けたでしょ?」と聞いても、
「開けてなよ!本当さ!僕はいいやつさ!」と謎の弁明。
「2人しかいないんだからさ、嘘はやめよう。ハンドソープの位置が明らかに変わってるんだよ」と伝えると、
ふてくされたのかそこからは謝ることもなく黙秘を決め込み、そのままリビングで寝転がり爆音動画を見続けるフテブテしさ…。
彼に合わせて怒っても仕方ないのでネットで色々調べてみると、どうやらイタリア人には謝らない「言い訳文化」があるそう。
読めば読むほど様々な言い訳エピソードが出てきていつの間にか笑ってしまう。
興味がある方、是非「イタリア人 言い訳」で検索してみてください。
⑥体臭
実は一番苦しめられているのがこれ。
ヨーロッパ圏の人からすると、アジア人にも独特なにおいを感じるのかもしれないけれど、
とにかく強い体臭で、リビングに出た瞬間に息を止めるレベル。
彼がいつも横たわっているソファに座ろうものなら、まるで彼に後ろから抱きしめられたかのような感覚に。
最悪なことに間取り上リビングに面した窓がないので彼の外出後はすぐに玄関扉を開けて(オートロック内)、無理やり換気しているのだけど、一度彼が忘れ物を取りに帰ってきてしまって大ピンチ。
「なんで扉をあけているの?」「なぜ?」「おしえて?」と何度も聞かれたので、大変申し訳ないが正直に白状…。
こればっかりは彼の責任じゃないので申し訳ないけれど、解決法が見つかりません…。
ここまで①-⑥にわたってつらつらと愚痴を書き連ねてきましたが、同時に気付かされたことがあります。
それは、自分でも無自覚だった
・親切にしたら親切で返してもらえるのが当たり前である
・相手の気持ちに立って気を遣うべきだし、私は気を遣ってもらえるはず
というふてぶてしい感覚です。
これは、日本では比較的当たり前だけれど、世界の共通ではないし、それを赤の他人に当たり前に求めること自体ナンセンスなのです。
むしろイタリア(シチリア?)では、自由の定義が違い
「僕は爆音を流すけど、君も好きな音楽を流せばいい、それが自由だ」
という価値観であり、
「察してほしい、考えてほしい、予測してほしい、というのは意思表示が伴わなければ伝わらない」
という前提があることを知りました。
おかげさまで、最初は苦笑いと控えめな表現でしか注意できなかった私が、今は言わなきゃわからないんだなと連日口うるさく注意しています。
こうして振り返ってみると、もしかしたら彼の掌の中で見事に彼のマンマに仕立て上げられているのかもしれません。
細かい事件を含めれば(寝ている時に勝手に扉を開けられる、早朝の放尿目覚まし、人のシーツを本人も気付かぬ間に盗んで隠し、聞かれてもシラを切り通す等々)毎日発狂したくなることばかりですが、これも留学という期間限定だからこそ笑い話にできるというもの。
国際結婚をしている方々、本当に心から敬意を表したいです、すごい…。
今回は、「シチリア人シェアメイトとのカルチャーショック生活」をテーマに、私の実体験を愚痴半分にお話しさせていただきました。
みなさんも是非、個室ではなくシェアハウスを検討してみることをお勧めします。
異文化を知るだけでなく、知らなかった自分の一面に気づかされるかもしれませんよ。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。
Arrivederci!さようなら!
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