【留学生活のスケジュール】イタリアの建築学生の場合

Ciao tutti!

こんにちは、今回はイタリアのミラノ工科大学に建築留学中の【スズ】がお届けしています。


今日は、私の普段の一日をタイムラインで共有していきたいと思います!



9時 起床

朝起きたら、自分専用のマキネッタ(イタリアで主流の直火式エスプレッソマシン)でコーヒーを入れて、たくさんのフルーツとパンをいただきます。

イタリア人の定番の朝食といえばカプチーノとビスケットなどの甘いスイーツなのですが、私はそれでは足りないのでがっつり食べています。


10時 外出

授業を受けに大学に向かいます。

登校時はいつもミラノのシェアサイクル「BikeMi」を使っています。

ミラノ工科大学のキャンパス内に専用の返却スポットがあるのでとても便利ですが、たまに機械トラブルがあり、カスタマーセンターもあまり英語が通じず何度か立ち往生した経験があります。

こういうトラブルはイタリア生活ではつきもので、徐々に慣れていきます。


11時 授業

現状(2021年11月現在)ミラノ工科大学はフルでオンライン授業が行われており、そのうちの1/3程度は対面可能という状況です。

また、先生の数に比べて圧倒的に生徒が多いので、座学であってもグループワークを求められるものが多く、かなりハードです。

授業は英語開講のものもイタリア語開講のものもあり、履修登録時に確認可能。

しかしやはりイタリア語開講の授業の方が、教員やゲストが豪華な場合が多いです。

残念ながら私は英語でさえかなり不安があったので、イタリア語の授業を取る余裕はなく英語の授業のみ履修しています。

ちなみに、今は

・ PHILOSOPHY OF SCIENCE AND TECHNOLOGY(科学技術哲学)

・SPATIAL ANALYSIS(空間分析)

・IC URBAN ETHNOGRAPHY(都市民族誌)

・THEORY IN CONTEMPORARY ARCHITECTURAL DESIGN(現代建築デザイン理論)

の4種類の授業を履修しています。

ただ、先生の強いイタリア訛りの英語を聞けるようになるにはしばらく時間がかかります…。


12時 ランチ

大学内の学食がいくつかあるので、普段はそこで簡単にランチを済ませます。

節約のために家でランチを食べてから出かけることも。

学食では、ピザやタルトは3€程度、自由に盛れるタイプの形式の場合6.5€程度で腹を満たせます。

味は可もなく不可もなくで、ピザとしては特段安くもないかなというのが正直なところです。

また、ミラノは学内も学外も基本的に小さな個人店でない限りVISAカードで支払い可能です。

(5€以下はカードは断られることもあります。)

注文は英語でも比較的通じますが、一生懸命イタリア語で言ってみると店員さんもニコニコしてくれてお互いハッピーになれるのでおすすめです。

挨拶だけでもイタリア語で言ってみるだけで、接客態度はかなり変わります!


13時 図書館で自習

建築の棟は常に混んでいて、自習机は常に満員で寝坊すると空きがない状況です。

図書館内の自習室に関しても、常に空席を待って歩き回る学生でごったがえしています。

また、こんなに勉強意欲の高い学生が揃っているというのに、図書は閲覧不可のものが多く、そういう本の貸し出しには事前のネット予約が必要です。

さらに、いつ受け取りに行くかは通知されず、気づいたら「受け取りに来なかったからペナルティとしてしばらく貸し出し申請禁止!」というメールが届いたりして、一冊の本を借りるにも一苦労です。


16時 帰宅途中にスーパーへ

外出しない日を作らないように、なるべくまとめ買いせずこまめにスーパーに行くようにしています。

日本に比べて野菜と果物がとにかく安く、今の季節(11月)はリンゴは1.5キロで約130円!

丁寧に値段などを観察することで、イタリアの野菜の旬がわかってきたり、毎日発見があります。

また、あえて知らない野菜を買って調理して失敗するのも、海外生活の醍醐味だと思います。

(ちなみに私はイタリアの「コステ(coste)」と呼ばれるほうれん草とふだん草の間のような野菜にチャレンジし、その強いアクと独特のエグみにかなり苦戦しました…。)


16時半 帰宅

特に約束がない限りは、早めに帰宅するようにしています。

ミラノは噂よりは治安は悪くない感じがしますが、アジア人かつ女なのでやはり常に警戒して暮らしています。

以前、友達と遊んで夜遅くなった時に男友達からの「家まで送るよ」を社交辞令だと思って断ったら「そういうわけにはいかない」と強い語気で言われて、そこからさらに気を付けるようになりました。


17時 自室で作業

帰宅したらすぐに出費を家計簿につけます。

トビタテ奨学金のみでじり貧生活をしているので、これがとっても大切な作業です。

それが終わったらPCでグループワークなどの課題をこなします。

日によってはモデリングを作ったり、イラレなどでパースを書いています。

コロナの影響か、実際に建築模型を作る機会はめっきり減りました。

また、ミラノ工科大学では学生が多すぎるため大学に自分専用のスペースや机は与えられないので、模型製作が難しい面もあります。


19時 夕食

毎日自炊しています。ミラノは外食は決して安くなく、日本感覚でぽんぽん食べ歩くと大変なことになります。

日本にいたころはオリジン弁当やセブンイレブンで済ますこともよくありましたが、こちらにはそのような総菜屋さんやお弁当屋さんはなく、スーパーの片隅にパスタなどは売っていますが割高です。


20時 フリータイム

課題がない日であれば、シェアメイトのイタリア人とサッカーを見たりして過ごします。

もっとも彼はイタリア語しかわからず、常にテレビを爆音で流しているので、疲れている日は彼に構わずに自室でNetflixを見ます。

私は英語の能力がまだまだなので、英語字幕と日本語字幕を同時に表示しながら、あくまでリラックスのつもりで見るようにしています。

現在は「How to Get Away with Murder」を視聴中ですが、劇薬・絞殺・被告など日常生活では出会いようのない単語と日々格闘しています。


24時 就寝

毎日の日課として、1日1ツリー(ツイートを連ねたもの)を目標にツイッターでその日の振り返りを書きます。

誰かのためというよりは、留学中や帰国後に「こんなことあったなぁ~」と振り返るための記録として、忘れてしまうようなくだらないことまで書き残すようにしています。

また、嫌なことや理不尽なことがあっても、心の片隅で「これはネタになるぞ!」と思えるので精神衛生上でもとても助かっています。

(もしご興味ある方がいれば→https://twitter.com/SUZUMilano



以上、私のある1日をお届けしました。

ミラノ工科大学に興味のある方、留学生活のイメージがわかない方などの参考になれば幸いです。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。

Arrivederci!さようなら!

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