【イタリア】こんなに違う、[水]問題


Ciao tutti! こんにちは!


今回はイタリアのミラノ工科大学に建築留学中の【スズ】がお届けしています。

イタリアに着いてからというもの、とにかく様々なトラブルに見舞われ、

日本とこんなに違うの⁉ということばかりで驚いている毎日です。


今回はそんな中でも

特に厄介で面白い「イタリアの水」について、

皆さんに共有していきたいと思います!


1.はじめに 水質について
2.イタリアの水は飲めるの?
3.イタリアの水での【洗濯】
4.イタリアの水での【スキンケア】


の順に、説明していきます!



まずは、イタリアの水と日本の水の成分から説明しましょう。


私たちが慣れ親しんだ日本の水は主に「軟水」で、
対してイタリアの水は「硬水」と言われています。


この違いは、それぞれの地形の違いによるものです。



日本の地形は水の浸透が早い花崗岩を主に出来ており、

更に強い地形を強い傾斜を持つ山が並んでいます。

そこに雨が降ると、雨水が速い速度で通過するため、水のミネラル分の含有量が少なくなります。


一方ヨーロッパの地形はミネラル豊富な石灰岩を主に出来ており、

傾斜の緩やかな地形が広がっています。

そこに雨が降ると、雨水は遅い測度で通過するため、水のミネラル分の含有量が多くなります。


つまり、地形を形作る岩盤の成分と、そこを通り抜ける雨水の測度によって、同じ水でもまったく特徴の異なる成分になっているわけですね。


「イタリアの水ってそもそもそのまま飲めるのかな?」と、

来たばかりの日に私も調べました。


実際のところ、多くのイタリアの家庭では普通に飲んだり料理に使ったりしているようです。

しかも、硬水の特徴として肉の臭みを取ったりアクを出しやすくする効果もあるとか!

確かにイタリアンは煮込み料理がおいしい気がする。


また、街角や噴水の近くなどに"ナゾーネ"(Nasone)という愛称で呼ばれる水飲み場もたまに見つけることができます。

「acqua potabile」(飲料水)と書いてあれば、飲用可能とのこと。



!!注意!!

硬水の弱点として、ミネラル分のマグネシウムがおなかを緩くする作用があるようなので、体質に不安がある人はペットボトルのお水を買うことをお勧めします!




「物質的な違いはわかったけど、そんなの生活の中で感じることないんじゃない?」

と思いませんか?


私も、日本にいたときはそう思っていたと思うし、そもそも違いなんて考えたこともなかったです。

だからこそイタリアに来てその違いにかなりびっくりしたわけです。


それでは、前口上はこの辺にして、実際の生活にどれくらい支障があるのか具体例をあげていきましょう。



まず最初に困ったのが、これ。

洗濯機の使い方もわからなければ、洗剤の選び方もわからなくて大混乱。


先ほど説明した通り、イタリアの水は日本と違って硬水、お肉料理のアクもよく出してくれるミネラル分がたっぷりなわけですが、これがお洗濯にとってはとても厄介なんです。



お隣の国のフランスに住む友人の実体験を交えてお話しします。


彼が渡航間もない頃、使い勝手のわからない洗濯機で紫色のシーツを洗ってみたら…

(twitter →@hotaka_zrc さんから引用)



この色落ちっぷり、驚きませんか?


本人曰く「シソジュース」のような濃い紫色の脱色を目の当たりにしたそうです。

フランスはおおよそイタリアと同程度の硬水と言われていますから、

他人事ではありませんよね。


実は、洗剤だと思って入れた液体が柔軟剤だったというミスもあったようで、

もしかしたらそれも影響しているかもしれませんが、


もしここに白いシャツやバスタオルを入れていたら…と思うと大惨事ですよね。


ちなみに、スーパーなどで「色移り防止シート」などが売っていたりしますが、

あまり効果は期待できないとのこと。

硬水の地域で洗濯をするときは


1.色物・白・黒で3種類に分けて洗濯する



2.水を高温に設定するほど洗剤は溶けやすく洗浄効果は上がるが、

  その分脱色が進むことを意識する


3.石灰水の水垢を落とす「抗石灰洗剤(アンチカルカーレ)」も

  一緒に入れて洗濯機のケアをする



以上の3つに気を付けましょう。

日本の気分でポンポン放り込むと、大惨事になるかも…‼




次にイタリアに来て驚いたこと。

それは、洗顔フォームが売っていないこと!


何を隠そう、硬水の国ではジャバジャバ洗顔する文化がないのです。

わかりやすい写真をお見せしましょう。

これは私のシェアハウスのシャワー水栓の写真です。

「水垢?」と思うかもしれませんが、実はこの白い汚れの正体は「石灰」なんです。

ミネラル分の多い硬水は、乾燥すると石灰が白く残ります。

その影響でお風呂場の水栓周りも、こんなに真っ白に。


つまり、硬水を浴びたまま肌を放置すると…

結構ぞっとしますね。


このように、硬水は肌にあまりよろしくないので、

イタリアの女性陣はメイク落としシートで化粧を拭き取ったあと、

コットンなどに化粧水をしみこませて肌をケアしているとか。

(私の使っているスキンケア用品をご紹介。

コットン80枚入 1€、ROSEの化粧水 2.95€、化粧落としシート40枚入 1€

ミラノのロレート駅の近くのAUMAIにて購入)


朝の洗顔も軽く水ですすいだら、すぐに化粧水を含ませたコットンで拭き取るようにしています。

また、体も乾燥するのでお風呂あがりはすぐにボディークリームで保湿しています。

これはイタリアに来るまで全く知らなかったので、とにかく驚きました!




ということで、今回はイタリアの水に関しての情報をお届けしました。


海外生活は多くの失敗や間違いを経験しますが、それも留学の醍醐味だと思うので、

毎日楽しんで翻弄されています。


皆さんにイタリアに渡航することがあれば、

ぜひ硬水のメリット・デメリットを肌で感じてみてください!


それではまた、次の記事でお会いしましょう。

Arrivederci!さようなら!


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